あのパンチングはなぜだったのか?能力や資質ではなく、結果を決めているたったひとつのもの

世界的に盛り上がる大舞台の中で

しあわせメンタリスト

超実現コーチの奈良有樹です。

 

連日サッカーのW杯が盛り上がっていますね。

私もたくさんの試合を観たいのですが、時間的にどうしても寝落ちしてしまって苦労しています!(笑)

今日はそんな超一流のプロスポーツ選手のプレーを題材に、

パフォーマンスを上げる専門家として、パフォーマンスアップのために知っておくべき、

結果を生み出す原因についてお話します。

 

さて、先日の日本対セネガルの試合で日本の最初の失点場面、GK川島選手のプレーに注目が集まっています。

相手選手からのシュートをパンチングしてはじこうとしたところ、前にいた選手にあたってそのままゴールになってしまいました。

手痛いミスとして世界中でニュースとなっているこのプレー。

外から見ている人間にとっては

“ありえない”

と思ってしまうプレーだったようです。

 

3大会連続の守護神川島が、ありえない失点を許した。前半11分、セネガルDFサバリのシュートをゴール前で待ちかまえ、不用意に前方へとパンチング。正面にフリーで飛び込んできたエースのマネに簡単に押し込まれた。敵に“パス”するような形で先制点を献上。ピッチに突っ伏し、頭を抱えて悔しがった。「自分のミスです。目の前のことが気になりすぎてしまった」と冷静さを欠いていた自分を責めた。

引用元:日刊スポーツ2018年6月25日配信記事「川島パンチミス失点 FIFA速報は「コメディー」」

https://www.nikkansports.com/soccer/russia2018/news/201806250000169.html

 

このプレー、川島選手の能力であれば十分に失点を防げたと思います。

多くの方がそう思っているからこそ、批判的な言動が多いのでしょう。

 

ではなぜこのようなプレーが生まれたのか、パフォーマンスの専門家としてマインドの視点からひも解いてみたいと思います。

 

なぜパンチングしたのか?

川島選手のこのプレーを生で観た時、私も大きな違和感を感じました。

 

それは

「なぜキャッチングしなかったんだろう?」

ということ。

 

私は昔、欧州サッカーにはまっていたことがあり、それなりにサッカーは観て来たのですが、

その経験上、あのような正面の低いシュートに対して、

ゴールキーパーはキャッチングに行くことがセオリーではないかと思ったからです。

 

もちろん、プロのプレーですので私たちサッカーの素人にはわからない事情があるのかもしれないと思いましたが、

同じプロのゴールキーパーでも「キャッチング」にいくべきだったとの声が出ているようでした。

 

日本代表でもある東口選手は次のように語っています。

「GK目線としては前の選手が気になってパンチングは分かる。もう1回立て直してキャッチというイメージ。でも、結果論としてはキャッチが良かった、となる。永嗣さんも『安全にいきすぎた』と話していた」。GKとしては「難しい判断やったと思う」と川島を思いやった。

引用元:日刊スポーツ2018年6月25日配信記事「東口、川島とGK反省会で失点気遣う「難しい判断」https://www.nikkansports.com/soccer/russia2018/news/201806250000872.html

 

川島選手は3大会連続でW杯に出場し、海外経験も豊富なベテランです。

その彼がなぜあの場面で

セオリーである「キャッチング」ではなく、「パンチング」を選択したのか?

 

そこにマインドの面白さがあるように思えます。

 

注目すべきポイントは先ほどの東口選手の記事内にある川島選手のコメント。

 

「安全にいきすぎた」

 

このコメントを聞いて私はとても納得しました。

あのプレーを生み出した本当の原因

私たちの身体の動きは全て、脳からの指示によって決定されます。

 

ですから、川島選手がキャッチングではなくパンチングという行動を起こした原因は脳にあります。

 

しかし、サッカーのあのような場面で、

「えっと、シュートが低く飛んできたからパンチングよりキャッチングの方がいいなぁ」

などと悠長に考えている暇は有りません。

一瞬の判断では無意識によって行動が決定されます。

 

その無意識の判断は自分自身のその時のマインドの状態で決まるのです。

 

この試合の前の試合でも、川島選手は失点していて、その時にも批判を受けていました。

この試合が決勝トーナメント進出にとって非常に重要な試合であることもわかっています。

 

川島選手の中に、試合の重み、結果に対する責任、前の試合での失点についての論評など、

 

自分の置かれている立場など、様々な情報がある中で、

 

「いつもより安全にいかなければ」

 

という考えがつくられていたのでしょう。

 

その結果、いつもなら「キャッチング」にいくところを、

瞬間的に脳が

 

「いつもどうりではダメだ!より安全にいくには別の選択肢だ!」

 

と判断し、パンチングにいったのでしょう。

 

百戦錬磨のプロの選手であっても、

そのパフォーマンスにはメンタルの影響が非常に大きい

ということです。

 

私は川島選手のこのプレーについて、良かった悪かったという評価をするつもりはありません。

ただし、結果をみれば失点してしまったという事実がある以上、このプレーは良いプレーにはならなかったという事実は残ります。

 

しかし、だからと言って川島選手の能力や資質を疑うべきではないと思います。

 

彼の今回のプレーの判断はその時のマインドの状況が生み出しています。

 

例えば彼のマインドが

「俺は世界最高のゴールキーパーだ。どんなシュートも絶対に止められる」

といったものだったら、同じ場面で違うプレーが選択されたでしょうか?

 

そういった点を考えてみると面白いと思います。

 

 

私たちにも日々あのプレーを同じことが起きている

プロのスポーツ選手だけでなく、私たちの日常生活の上でも、これは当てはまります。

 

マインドの状態があなたの行動を決めるのです。

 

あなたが自分自身に自身が持てないのであれば、

無意識はこのような「ありえない」判断をしてしまう危険性があります。

 

逆に

マインドをしっかりと自分で制御する方法を学ぶ事が出来れば、

このような無意識の判断を意図的に作り出すことも可能なのです。

 

そして、さらに今回のように、相手の行動についても、より高い視点で、分析することができます。

そうなれば自分に対してだけでなく、

 

人に対しても、より良い行動がとれるようになります。

 

例えば部下がなぜミスを犯したのかがわかるようになります。

 

その原因が技術的な問題なのかマインドの問題なのか、

 

それがわかれば対処も簡単です。

 

能力が足りないのならばつけられるようにサポートすればいいですし、

マインドの問題なら、それを良い状態にするように関わればいいのです。

 

これがわかるだけで、リーダーシップが変わるんです。

 

今回の件で言えば、川島選手は能力がある素晴らしいプレイヤーです。

だからこそ、日本代表としてあの場に立っているんです。

だから彼が持っている能力を適切に発揮できるような関わりを周りがすればいいということです。

 

それは私たち、サポーターにもできることだと思いませんか?

 

私は日本代表の選手たちを応援しています。

 

そらに世界中のプレイヤーが最高のパフォーマンスを出すことも応援しています。

 

さあ、今夜も、超一流の選手たちの最高のプレイを楽しみましょう。

 

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